あなたは着物にどんなイメージをお持ちですか?
私にとって着物は、
「特別な自分にしてくれるもの」で、家族愛の象徴でした。
ところが、39歳までは
自分で着付けたいと思うけど、どうせ無理だと思い込んでいました。
そんなコンプレックスの塊だった私が、
なぜ着付け講師になり、教室を開業することになったのか…を
お話ししてみたいと思います。
よかったら最後までお付き合いいただけると幸いです。
着物は「家族愛を感じる特別な魔法」だったのに
私が初めて「着物って素敵❤ 」と感じたのは、定番の”七五三”のときです。
母に連れられて、美容室で着付けと髪結いをしてもらい、鏡の中の自分を見て思いました。
「まるでお姫様みたい!」
美しい着物に包まれ、家族に見守られながらお参りし、
写真館で写真を撮り、夜は初めてのフランス料理のフルコース…
普通のサラリーマン家庭の我が家では、贅沢なこの一日は、私にとって
「愛されていることを実感できた特別な日」となり、心に深く刻み込まれました。
また、母は、卒業式や入学式には着物で出席してくれました。
子供心に、「お母さん素敵だね!」と声を掛けられ、照れ臭くも嬉しかったものです。
着物を着ていると、いつもなら誰からも声をかけられない私や母が、人から声をかけられ褒められる…
着物は、「普通の私を特別な存在にしてくれる魔法みたい」だと思ったのを覚えています。
ところが社会人になると仕事が忙しく、着物からはすっかり離れてしまいました。
「不器用だから着付けは無理」のコンプレックス
そんな私が、ママとして迎えた子どもの幼稚園の卒園式で
大きな挫折を味わいました。
「せっかくの晴れの日、自分で着物を着たい!」
そう思って、YouTubeを見て、必要な道具を揃え、
意気揚々と着付けに挑戦しました。
「見ながら真似すれば出来るよね!」
そんな軽い気持ちだったのですが、
あれ?なんか太って見える?」
「左右アンバランスで変だな~」
何度も着直して頑張ってみたものの、
とても人前に出られるような着付けができませんでした。
慌てて、母に来てもらい、着付けをしてもらうことに。
卒園式へ行くと、ママ友から
「あ。えみちゃんも自分で着たの?
私も、朝からバタバタしちゃったけど、なんとかね。」と一言。
いつもは私と同じGパン+Tシャツのママが
襟も帯も綺麗にバッチリ着付けていたのです。
強い劣等感を感じて、笑顔を作るのが精一杯でした。
この出来事が、私の中でずっと心に引っ掛かり続けることになり
着付けがすっかりコンプレックスに。
これをきっかけに「着付け=無理」と諦めてしまいました。
スレンダーな美しい着付けでコンプレックスを味方に
それから数年…
「40歳になる前に、一生続けられる何かを見つけたい」
そう思った私は、オンラインセミナーに参加したり、
公民館のサークルを調べたり、
友人の趣味を聞いたり
やりたいこと探しをしていました。
そんなとき、目に飛び込んできたのが
「スレンダー着付け」という言葉でした。
心の底では憧れ続けてはいるものの
着付けは無理だと思い込んでいたので、迷いもありましたが
「スラっと美しい着姿」という言葉に心をつかまれて入会することに。
昔から、いかり肩がコンプレックスで
着物を着せてもらう度、この肩さえなだらかならば・・・と思っていたこと
そして、やはり心の奥底に、着付けへの憧れとモヤモヤがずっと引っかかっていたからだと思います。
なんと、スレンダー着付けは、自分の体型にあわせた着付け方で、
美しい着姿が実現できると言うではありませんか!
「これだ!!
着物だ!!
やっぱり私は自分で着物が着たいんだ!」
改めて、子供の頃に憧れた
私を特別な存在にしてくれる魔法「着物」を学ぶ決意をしました。
目標は子供の卒業式に「不器用でも出来た」
これは運命というべきか、
ちょうど翌年の3月に、子供の卒業式が控えていたことも背中を押してくれま した。
忘れていた人生の節目イベントで着物を着ること
この卒業式に着物で出席することを目標に
私の学びがスタートしました。
学び始めて、すぐに衝撃を受けました。
初めてのお稽古で、着終わって鏡を見ると
ちゃんと着られていたのです。
完璧ではないものの、
あの酷い着姿で挫折した自分とは思えないくらい、
ちゃんと外に出かけられるくらいのレベルに着ることができていました。
嬉しくてたまらず、毎回のお稽古が楽しみになりました。
手順を覚え、練習してコツがつかめたら次のステップへ
と「学びと実践」というのが苦手だった私が、
楽しく練習を続けられたのです。
その結果、無事に子供の卒業式に
フォーマル着物、袋帯の二重太鼓を自分で着付けて出席できました。
いかり肩も、全く気にならない仕上がりで。
私は、不器用という思い込みと、いかり肩の2つのコンプレックスを捨て去ることができたんです。
着付けで人生が変わって自己肯定感アップ
スレンダー着付けを学ぶことで、手に入れたものは着付けのスキルだけではありません。
練習をすれば上達するという達成感
出来なかったことが出来るようになるという
自分への信頼感を得ることができて、
自己肯定感まで上げることができました。
そして私は知っています。
着物を着て出掛けると特別扱いしてもらえるということを!
これはもう全ての女性に「着物着たらいいよ!!」
と大声で叫び出したくなりました。
さらに、母が祖母から受け継いで タンスに眠っている着物をどうするか…という
心配事も解消されました。
今では、タンスの肥やしどころか、 私にとって、大切な宝の山となり、家族も喜んでくれています。
今度は私があなたのお役に立ちたい
そして、今までは人生の節目に着るだけだった着物が、
今ではもっと身近な、日常的なものになりました。
「ちょっとしたお出掛けに着物着ようかな。」
「一日家にいる予定だけどちょっと着物着ようかな。」
「気合入れるために着物着ようかな。」
なぜなら着物を着ることで、自分を「ごきげん」に、
毎日「特別な気分」になれるから。
短時間で着られて、
家事ができるくらい苦しくない
自分の体型に合った着姿を実現してくれる
「スレンダー着付け」なら
毎日だって着ることができます。
この着付け術を、1人でも多くの女性にお伝えしたい!
着物を着ることで、自分も特別な存在だと実感して、より前向きに自信を
持っていただくお手伝いができたら…と考え、
着付け教室を開校することにいたしました。
着物を自分で着ることで得られる自信と喜びを
一緒に感じてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございます!
スレンダー着付け講師 武田 絵美